特集|高校新聞部が問う「見えない貧困」とつながり

エコ贔屓(ひいき)特集 埼玉新聞2023年1月31日掲載

※この記事は、埼玉新聞(2023年1月31日)の環境キャンペーン「エコ贔屓(ひいき)特集」に掲載されたものです。
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自ら考え行動する力 支え合う社会を目指せ

内閣府が行った子どもの貧困についての全国調査。ひとり親世帯の半数超が、生活苦に直面していると回答。保護者への調査で、生活が「苦しい」「大変苦しい」と答えたのは全体の25.3%。ひとり親世帯に限ると51.8%に上った。

昨夏、コープみらい(新井ちとせ理事長、さいたま市南区)の呼びかけで、埼玉県内の高校新聞部がフードドライブやフードバンク、子ども食堂などを取材した。彼らは現場で何を感じたのだろう。「貧困」は若者の目にどう映ったのか。

貧困は見えにくい——。埼玉県立越谷北高校新聞部は、現場での実感を元に取材を深めていった。見えてきたのは、自ら考え行動する力。「つながり」や「地域を知る」大切さに気づいた同校新聞部の底力を紹介する。

さいたま市北区の「土呂こども食堂」(運営・コスモプラス)。運営スタッフや利用者に話を聞き、高校生ボランティアにも出会った