特集|コロナ禍の出会いがつないだ「ふるさと学」

エコ贔屓(ひいき)特集『みらいものさし』 埼玉新聞2022年6月30日掲載

※この記事は、埼玉新聞(2022年6月30日)の環境キャンペーン「エコ贔屓(ひいき)特集」に掲載されたものです。
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感染 落ち着いている今 先を見据えてすべきこと

大学で講義して欲しい——。昨年(2021年)の夏、本紙が開いた対談で交わした約束。当時、新型コロナウイルスの感染が止まらず、世の中には閉塞(へいそく)感が漂っていた。コロナ禍だからこそチャンス。共通した考えが二人の縁を結んだ。

埼玉純真短期大学(埼玉県羽生市)の藤田利久学長と、ゴトーグループ(埼玉県熊谷市)の後藤素彦社長。コロナ禍にあって、藤田学長は対面授業を重視し、後藤社長は電動アシスト自転車のシェアサイクル事業などを通じてまちづくりに挑んでいた。

あの対談から1年、二人はコロナ禍とどう向き合ったのか。

約束の場「ふるさと学」の講義で、後藤社長は「前例がない、だからやる」という強烈なメッセージとともに、問題意識を持って生きる大切さを伝えた。感染状況が比較的落ち着いている今、私たちは何をすべきか。その手がかりを探す。

「ふるさと学」の講師を務める後藤素彦さん。熊谷の魅力と生き方を講義した(写真・埼玉純真短期大学)