ポンコツ エコ エッセー|第31回

(C)WADA TAKUMA

※この作品は、埼玉新聞(2022年6月30日)の「環境キャンペーンエコ贔屓(ひいき)」特集に掲載されたものです。
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文・絵 和田琢磨(わだ たくま)

音楽アーティスト。蓮田市出身。バンドSweet Beat Swing(後のSweBe)としてメジャーデビュー。NTV系「THE夜もヒッパレ!」にレギュラー出演したほか、数々のCM音楽も手掛ける。現在はソロ活動のほか、エコうたユニット「にゃんたぶぅ」のメンバーとして活動の幅を広げている。勝手に埼玉応援隊、はすだ広報大使、埼玉新聞環境キャンペーンエコ贔屓広報大使。

少年よ、大根を抱け!

おかげさまでシーズン6!。正直、こんなに長くやらせていただけるとは思ってもいませんでした。

ECOに関する環境や私たち自身の意識は、この連載エッセーがスタートした頃と比べたら随分と変わってきたと実感しております。これからも身近で等身大な記事を書いていけたらと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。

先日『フードロスを無くそう』をテーマにしたEVENTで、講師のようなことをやらせてもらいました。「大根1本を使い尽くす」がテーマで、葉や皮まで全部食べようという内容です。皮はきんぴらに、本体は簡単に作れるピクルスにしました。

なんとなく捨てている野菜の皮や葉も、実は工夫次第で美味しく食べきることができます。今回は大根でしたが、ニンジン・ジャガイモ・ナス・きゅうりなんかは定番かも。ピーマンも中の種部分は柔らかいですから、そのまま使ってもいいのですよ。

この講座は当日参加もOKということで、小学4年生の男の子が飛び入り参加してくれました。包丁を使うのが上手なので感心していると、料理に興味があって普段から包丁を使わせていると、お母さん。食材の大切さを学ぶのに最適だと思って参加させてもらうことにした、と。

それはもう嬉しくてですね。本当に楽しい調理の時間を過ごしました。出来たものは瓶に入れてお持ち帰りいただきました。その瓶は再利用できること、野菜は土に返ることなども学んでもらい、有意義な内容になりました。

食糧難の時代が来るといわれている昨今。フードロスをなくす意識をしっかり子どもたちへ伝えれば、自分が地球に貢献しているという自信にもつながる気がしました。