※この記事は、公益社団法人浦和法人会の会報第247号(2022年7月1日発行)に掲載されたものです。
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介護現場で歯科診療 「在宅」を支える
歯科医師 小宮山和正さん・出浦惠子さん
年をとるとともに歯や舌などの機能も衰えていく。食べこぼしやむせることが増えるといった口まわりのささいなトラブルを、全身の衰えのサインととらえる「オーラルフレイル」という考え方が、少しずつ広がっている。本人や周囲にいる人が、口まわりに意識を向け、気になることがあれば歯科医に相談することが大切だ。
一方、施設や自宅で暮らす高齢者への訪問歯科診療の必要性も高まっている。超高齢社会で、要介護者は増加の一途をたどるが、口腔内の状態が悪化しやすいにもかかわらず、認知症や寝たきり状態などで通院が難しい人も少なくないからだ。
介護保険制度が始まる以前から訪問診療に取り組む2人の歯科医に出会った。埼玉県さいたま市の開業医・小宮山和正さんと、埼玉県新座市の開業医・出浦惠子さん。午前の診療を終えると、昼食もそこそこに介護の現場へ出かける。街を走る歯医者さんに、訪問歯科診療の今を聞き解こう。